ご存知でしたか?
スーツの色は、屋外と屋内では違って見えるんです。
蛍光灯の部屋で見ると艶(つや)と鮮やかさがありません。
同じスーツを外で見てみると艶(つや)と鮮やかさがあって、高級感が伝わってきます。
動画版はこちら!
(音が出ますのでご注意ください)
今度は、わかりやすいように写真を並べてみると
わかりますか、この違い。
屋内と屋外では、こんなにも違って見えるのです。
それに、気のせいかもしれませんが
太陽の下での太陽先生は、凛々しくも感じます。
ちなみに、人工太陽照明灯を使って、屋外での見え方を室内で再現すると
ほとんど外で見るのと同じように見えます
さらに、気のせいかもしれませんが
人工太陽照明灯での太陽先生は、ますます凛々しく感じます。
冗談です。
太陽先生の写真だとスーツに目がいかないので
今度は一部分を拡大して、並べてみると
蛍光灯とは違い、屋外と人工太陽照明灯では、ほとんど同じように見えます。
教えて!太陽先生!!
それはね!
蛍光灯の光には、輝線スペクトルと言って、ある決まった波長の光がものすごく強く出ている箇所があるんだ。
その波長には固有の色があって、その色だけが強く反射するので、微妙な色の違いがわからなくなってしまうんだ。
一方、太陽光には輝線スペクトルがないので、どんな微妙な色の違いもちゃんと見ることが出来るんだよ。
例えば、お店で服を選ぶ時を想像してみよう。
おしゃれなお店では雰囲気を重視するあまり薄暗いお店が多いんだよね。
そういう環境だと色はきとんと見えないんだ。
色をきちんと見るためには充分な明るさが必要なんだけど
蛍光灯では色をきちんと見るための充分な明るさは取りにくいんだ。
LEDでは明るさを充分に確保できるんだけど、LED自体が眩しすぎて、人は不快に思うんだよ。
これをグレアと言うんだ。
スーツの色は紺色、グレー、黒など似たような色が多いんだけど、
スーツの基となる糸を染める染料の色が微妙に違うので、同系色のスーツの色でも微妙に違うよね。
蛍光灯など輝線スペクトルのある照明では、その微妙な色の違いが分からずに、
買った後に思っていた色と違うなんてことは経験があるんじゃないかな。
また、高級な糸で作られたスーツは、安価なスーツよりも光沢があったりして高級に見えるんだけど、
蛍光灯やLEDでは微妙な色の違いが見えないので、高級であっても高級に見えないことがあるんだ。
着てみれば着心地はすごくいいのに、残念だよね。
わかってもらえたかな?
なるほど!そういうことなんだ!!