2021年07月27日
塗料・塗装の最新技術情報誌「塗装技術」2021年7月号に、弊社社長 佐藤郁夫著 技術レポート「色彩管理・調色現場における人工太陽照明灯の採用理由」が掲載されました。
<掲載内容(抜粋)>
当社が製造販売する人工太陽照明灯「SOLAX」(海外ではXELIOS)は,1987 年4 月の発売開始以来,数万台の納入実績がある。使用目的は時代の変遷と共に移り変わっているが,今でも多くのユーザーが目視検査のために人工太陽照明灯を使用している。
一方,計測器も年々進化しており,より高精度に色計測ができるようになってきた。しかしながら現在でも目視検査が行われているのはなぜだろうか? 調色現場における,計測器による色彩管理と目視検査による色彩管理の両面から,なぜ人工太陽照明灯が採用され使用されているのかを紐解いてみたい。
(以下、目次)
1. 人工太陽照明灯の開発秘話
2. 人工太陽照明灯の光の下で見た色が正確である理由
3. 未だに目視検査が行われる理由
4. 目視検査と計測管理が併用される理由
4-1 個人差による品質のバラツキの排除と熟練工の検査品質の平準化
4-2 表面状態
4-3 色が混在する場合は計測が難しい
4-4 光環境
4-5 測定器の機種間,メーカー間の誤差
4-6 角度特性(フリップフロップ性)やメタリック塗料などの複雑な塗料の検査
5. 目視検査と計測管理の併用は,それぞれの長所と短所を補い合う関係