人工太陽照明灯『SOLAX』の理論については、「色彩評価用光源の条件」という題目で1993年10月の第10回色彩工学コンファレンス、1995年1月の日本歯科色彩研究会第2回学術大会そして、第8回国際色彩学会において発表され、注目を集めました。その要旨は、以下の通りです。
色彩を正確に見るための光源は、3つの条件と3つの注意点が必要である。
条 件1.光源の平均演色評価数は100に近く、少なくても96以上であること。
条 件2.光源の色温度が太陽光の5000~6000Kに近いこと。
条 件3.十分な照度があること。
ソリッド系の色で2000~6000ルクス程度、パール系、メタリック系では6000~20000ルクス程度。
注意点1.光の特性及び性能が3条件を逸脱する経年変化を起こさないこと。
注意点2.光の分光分布は連続スペクトルを呈し、
かつ、その中に周辺部の1.5倍以上のエネルギーを有する輝線を含有していないこと。
注意点3.3条件はすべて満足しなければならず、1つでも欠けてはならない。
色彩評価用光源の3条件および3注意点から見た各種光源の適性度
光源の種類 | 条件1 演色性 | 条件2 色温度 | 条件3 明るさ | 注意点1 | 注意点2 | 注意点3 | 総合評価 |
太陽光(晴天時の昼光) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
太陽光(朝日、夕日) | ○ | X | ◎ | X | ◎ | X | X |
北方天空(晴天青空、北窓光) | ◎ | △ | ◎ | ○ | ◎ | △ | ○ |
曇天、雨天の天空光 | ○ | △ | △ | △ | ◎ | △ | X |
白熱灯 (ハロゲンランプも含む) | ◎ | X | ◎ | ◎ | ◎ | X | X |
蛍光灯(一般用) | X | ○ | △ | △ | X | X | X |
蛍光灯(高演色性) | ○ | ○ | △ | △ | X | △ | X |
メタルハライドランプ (高演色性) | △ | ○ | ◎ | △ | X | △ | X |
水銀灯(高演色性) | △ | ○ | ◎ | △ | X | △ | X |
D65蛍光灯(高演色性) | ◎ | ○ | △ | △ | X | △ | X |
人工太陽照明灯 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |