自動車の車体や外装品の塗装検査用光源として、人工太陽照明灯SOLAXが使われる理由

人工太陽照明灯SOLAXが、なぜ自動車の車体や外装品などの塗装検査用光源として採用されるか?

車体も外装品も、色の検査をするなら人工太陽照明灯SOLAXは検査光源として最適です

 車体の塗装の検査の他に、バンパーやドアミラー、フェンダーなどの外装品の塗装検査があります。実は外装品の塗装はとても難しいです。なぜなら、塗装の下地となる素材が違うからです。車体の多くはアルミのプレス加工で製作されますが、外装品は樹脂やプラスチック成型で作られます。塗装の下地の素材が違うと、同じ塗料を塗っても色が微妙に違ってしまいます。これは自動車メーカーだけでなく外装品メーカーも頭を悩ませ、技術改良に取り組んでいます。

同じ色見本が支給されているにもかかわらず、色が違うという事ありませんか?

 最も多い取り組みは、それぞれに塗装後の色が同じになるよう別々に調合すること。この思考錯誤は大変です。塗料メーカーも、外装品メーカーによって素材や下処理に違いが見られることもあり、各メーカーそれぞれに同じ顔料の調合をした塗料を提供できないことが多くあります。また一部の外装品は、1社購買の場合のリスクヘッジのため、何社かに分散して発注することがあります。発注先が事故、災害などで供給できなくなることを防ぐためです。そうするとA社のドアミラーは車体と同じ色で塗装されているが、B社のドアミラーは車体と色が違う、ということが起こりえます。同じ色見本が支給されているにもかかわらず、です。発注先の検査環境の違いや発注先が仕入れる素材の違いなどが原因と思われます。外装品も複雑な自動車塗装の分野であることに変わりはなく、測定器での色彩管理に限界があり、目視で色の検査が行われます。車体と外装品の色合わせは、車体の塗装以上に高い検査品質が求められる世界です。車体と外装品はすぐ隣り合った場所に配置されていますので、比較がしやすく、色の違いが分かりやすいからです。

車体の塗装後および完成検査はXC-500AF、ドアミラーなど小さいものの検査にはXC-100Aが使われています

車体も外装品も、色の検査をするなら人工太陽照明灯SOLAXは検査光源として最適です。多くの外装品メーカーに採用されています。色を正確に管理することができることは勿論、自動車メーカーが人工太陽照明灯SOLAXを採用しているので、下請けの部品メーカーも同じ検査環境にする必要があるのも採用される理由です。

 車体の塗装後の検査および完成検査はXC-500AFが使われることが多いですが、外装品は大きさが様々で、ドアミラーなどの車体の中で小さいものの検査にはXC-100Aが使われます。
 近年はLED人工太陽照明灯SOLAX-iOの採用も増えてきました。据え置きでなく持ち運んで使えるのがメリット、とおっしゃるお客様もいらっしゃいます。

 バンパーやフェンダー、ドアミラーなどを例に挙げましたが、外装品の検査全般で言うとドアノブ、ヘッドライトやブレーキランプのカバー、フロントグリル、ワイパーなど車体と違う塗装やコーティングの外装品の検査にも広く人工太陽照明灯SOLAXが使われています。

人工太陽照明灯SOLAX 500Wシリーズ
人工太陽照明灯SOLAX 100Wシリーズ
LED人工太陽照明灯SOLAX-iO