カメラレンズのゴースト・フレア評価に人工太陽照明灯が採用される理由とは?

上の写真は、車のドライブレコーダーの画像(イメージ)です。自動車のドライブレコーダーの画像には、このようなゴーストやフレアが見られることがあります。このゴースト・フレアが、もし自動運転用車載カメラの映像の中にあったら、障害物などの発見や認識が遅れ、事故につながる可能性も出てきてしまいます。

さて、ゴーストとかフレアとか、何なのでしょうか?
専門サイトによると、ゴーストとは「逆光時などにレンズ内に強い光が入ると、レンズ内で反射した光が絞りの形や楕円などとして写る、光の像」のこと、フレアとは「レンズやボディのなかで光が反射することで、画面にカブリやムラが出る現象」のことです。
引用:「CANON IMAGE GETEWAY(https://ptl.imagegateway.net/top)」

ゴースト評価用ファイバー光源装置XL-500V1なら、室内でも太陽を直接撮影した時と同じゴースト・フレアを再現することが可能です

カメラメーカー様、レンズメーカー様はもちろん、スマートフォンメーカー様も、ゴーストやフレアが起きにくいカメラ・レンズの製造には力を入れています。画像の品質向上はカメラの品質に直結しますし、画像・映像の活用の精度向上にも寄与するからです。そこで弊社は太陽を直接撮影した時と同じゴースト・フレアを再現できる光源装置を製作しました。それが「ゴースト評価用ファイバー光源装置 XL-500V1」です。

500Wキセノンランプを使い、フィルタで分光補正し集光した光をファイバーに入れ、先端の直径15㎜レンズが疑似的な太陽になるよう作られています。つまりファイバーの先端のレンズを直接撮影することで、太陽を撮影するのと同じゴースト、フレアが再現できる、という光源装置です。下の2枚の写真は、同じカメラで自然太陽光とXL-500V1を撮影した画像です。同じ位置に同じようなゴーストが表れているのが分かります。

室内で点灯させたXL-500FV1をカメラで撮影
自然太陽光を同じカメラで撮影

ファイバーの先端に取り付けられているレンズの径が、見かけの太陽と同じ大きさになるように設計されています。そのため、同じ位置に同じようなゴーストを再現することが可能になりました。

既に多くのレンズメーカー様、カメラメーカー様に導入頂いています

ゴーストやフレアはレンズの厚みによる側面からの予期せぬ反射、レンズホルダ―内での反射などが原因になります。もちろん表面の磨き精度、ガラス部分の純度なども重要な要素です。特に自動運転に使用されるカメラのゴースト・フレアの評価は、よりその重要度を増している評価項目です。既に複数のレンズメーカー様、カメラメーカー様に納入頂いております。

室内においてカメラレンズのゴースト・フレア対策をお考えでしたら、ぜひ経験豊富なセリックへご相談ください。

カメラレンズゴースト評価用ファイバー光源装置