自動車のエレクトロニクス化の進化が止まりません。
CASE(Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(シェアリング)、Electric(電動化))の中でも、C, A, Sを実現するためには、E化(Electric電動化)は必須です。従って、運転の自動化や安全性能の向上はもとより、車内の快適性の追求にもエレクトロニクス化は必須と言えます。
それに付随する形で、車載ディスプレイも相当に進化しています。これまでの車は、スピードメーターなどのコックピットと、カーオーディオやナビゲーションシステムのコンソールの2通りがディスプレイの主な機能でしたが、今ははるかに便利になっています。
またこれに加え、ミラーレスの流れも加速しており、バックミラーやドアミラーの代わりにカメラとディスプレイが装備されるようになってきました。ミラーに映る映像を映し出すディスプレイを前方近くに配置することで、ドライバーの視線の移動の範囲を小さくし、危険の見落としにつながることを防ぐ役割があります。またカメラで撮影された映像から自動車がドライバーの判断を待たずに危険を予知、事故を未然に防ぐ対策にもなります。
自動車の車内には、あらゆる角度から自然太陽光が差し込みます。ディスプレイの広視野角化が進んでおり、様々な角度からディスプレイに太陽光が入射する条件下での視認性評価は必須です。また、前回の記事【車載カメラの性能評価・画像処理ソフト開発】で車載カメラの評価でも触れましたが、カメラの逆光状態でもコントラストを自動調整して視認性を高めるソフト開発が進んでおり、カメラからディスプレイに送られる映像は鮮明です。
しかしディスプレイが逆光で見えにくければ、カメラで調整された画像は意味をなさなくなってしまいます。従ってディスプレイの視認性向上は大変重要なテーマなのです。完全自動運転になればドライバーが周辺状況を確認する必要はなくなりますが、法整備も含めまだそこまで至っていない現状、ディスプレイの視認性評価は必要ということになります。コックピットのタッチパネルは居住性向上のための映像再生などに使われますので、こちらの視認性も大変重要になります。
人工太陽照明灯SOLAXは、直射太陽光が当たった時の車載ディスプレイの見え方の評価に大活躍しています。特にスーパースポット形のXC-500AFSSは、多くのディスプレイメーカー様、電装メーカー様、自動車メーカー様に採用されています。
人工太陽照明灯の特徴である、
① 自然太陽光に極めて近い分光特性を有する
② 経時的変化がほとんどない
③ 直流点灯なのでチラつきがない
上記3つの長所がお客様に選ばれている大きな理由であり、高い評価を頂いています。
自然光下でのディスプレイの見え方を定量的に評価したい、とお考えでしたら、ぜひ、経験豊富な弊社へお気軽にお問合せ下さい。