最近は販売量が右肩下がりで減少していますが、未だに需要のあるデジタルカメラ。一眼レフやミラーレスなどは性能も使い勝手も年々向上し、需要は保たれています。コンパクトデジカメはスマートフォンに取って代わられていますが、最近は街や公園でデジカメをもって撮影会をしたりするグループをよく見かけます。
スマートフォンのカメラも性能が良くなっていますが、元々はデジタルカメラの技術を応用したもの。デジタルカメラの技術革新なくしてスマートフォンのカメラの性能向上はありません。
1990年代後半からデジタルカメラの販売が加速度的に増え、メーカー各社は性能向上のしのぎを削っていました。どんどん新しいカメラを市場投入しないと、競合他社に負けてしまう。開発は昼夜問わず行われました。
開発工程の中に日中の屋外での撮影があり、これは必須として行われます。ところが天気が悪い時や夜だったりすると屋外での撮影はできません。
この時活躍したのが人工太陽照明灯SOLAX。
SOLAXを使えば時間を問わず試験ができるので、工程通りの開発が進みます。太陽光と同じスペクトルでサンプルを照射できるSOLAXは大変重宝されました。
その後より性能が向上した新機種が発売されると、(1)古いタイプの機種と新発売の機種の性能比較、(2)ライバルメーカーのカメラとの性能比較、などがテーマになってくるのですが、この時もSOLAXは大変活躍しました。
SOLAXは分光特性が太陽光と同じなのはもちろん、長く使用しても光の特性が変わらないのが大きな特徴の1つです。
普通の照明は時間と共に光の質が変化してしまいます。しかしSOLAXは変わらないから、1年前のデータと今日測定したデータが比較することができます。
メーカーの開発担当者も「人工太陽照明灯の光は変わらないところが良い」とおっしゃっていました。
整理すると、デジタルカメラメーカーが人工太陽照明灯を採用した理由は、
●太陽光とほとんど同じ光で撮影サンプルを照明できる
●時間を問わず、いつでも同じ環境で撮影試験が行える
●光の質、つまり撮影の光環境が変化しない(経時変化を起こさない)
以上、3つの理由が挙げられます。
デジタルカメラで培われた技術は、ドローンに搭載するカメラ、自動運転のための車載カメラ、セキュリティのための監視カメラや認証用カメラなど多岐に渡ります。実際ドローンメーカーや車載カメラメーカーからも多くのご注文を頂いています。
このように人工太陽照明灯は様々なカメラ開発に欠かせない光源ということができます。
主にユーザー様に選ばれる機種はSOLAX XC-500AFです。これを複数台使用してチャートやサンプルを照明します。
また下の写真のようにフレームに数灯のSOLAXを組みこんだスタジオ照明を使用しているユーザー様もいらっしゃいます。
このような形にすることで色温度変換フィルタやディフューザを装着しやすくし、よりバリエーション豊かな光環境での評価・試験が可能になります。
以上より、このような用途で多くのデジタルカメラメーカーが人工太陽照明灯SOLAXを採用しており、開発用の光源としてご使用頂いております。
自然太陽光と同じスペクトルを照射したいとお考えでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。