切符の券売機、自動販売機、ガソリンスタンドの給油機、などなど日常生活の中でタッチパネルを使う場面はとても多いです。ATMやPOS SYSTEM(セルフレジ)、医療機器や配膳ロボットなどにもタッチパネルは使われます。
これらは主に屋内で使われますが、入り口や窓の近くなど日差しの入る場所で使われるケースもあり、時間帯によって太陽の光が当たったり当たらなかったり、周囲が明るかったり暗かったりと、使用される場所の光環境は大きく変化します。
タッチパネルの画面に指でタッチした際の読み取り方式には、「超音波表面弾性波式」「抵抗膜式」「赤外線走査式」「投影型静電容量式」など数種類の方式があります。設置場所の環境や操作条件、大きさ、値段など様々な要因からどの種類(方式)のタッチパネルが適当なのかを選ぶことになります。
赤外線走査方式は赤外線の発光部と受光部が対になって画面のへりに配置されています。ここに太陽の光が当たってしまうと、操作時に人の指で赤外線が遮断されるはずが遮断されない認識となり、誤動作・誤不動作を起こす原因になります。
光(赤外線)が邪魔しないタッチパネルも多くあります。指でタッチすることで表面の電位が変わることを読み取る静電容量方式、押されて2枚の膜の間の電流が変わった場所を読み取る抵抗膜方式などです。スマートフォンは静電容量方式が多いようです。
制御方式が違えば、性能評価の方法も違ってきます。
赤外線走査方式のタッチパネルならば、赤外線センサ受光部に太陽光が当たった時の操作性の評価が必要です。
それ以外の方式のタッチパネルなら、太陽光が当たることによる温度上昇がパネル表面のインピーダンスの変化(触ったときに流れる電流量の変化)が起こらないことの確認が必要です。
そして、すべてのタッチパネルにおいて、太陽光が当たった時の視認性の評価は必須です。タッチパネルにはそれぞれに適したガラス・フィルムなどで保護されており、表面反射率が高いと外乱行が当たった時に画面が見えにくくなります。
このような太陽光がタッチパネルに当たった時の、見え方の角度特性の評価も、製品の品質、ひいてはブランド力に大きく影響しますので重要な試験となります。
赤外線センサ、耐熱性など赤外線が必要な試験には、スーパースポット型人工太陽照明灯 XC-500EFSSが最適です。直射太陽光と同等の照射強度1000W/㎡で照射できるという特徴があります。可視光も太陽と同等の強さで照射できますので、熱に関連する試験だけでなく見え方の評価にも同様に使用可能です。タッチパネルメーカのみならず、多くのセンサ、カメラ、電気メーカ様に採用され、多くの納入実績があります。
赤外線は不要というメーカ様には、赤外線をカットしたスーパースポット形のXC-500AFSSがお勧めです。こちらの機種も多くのディスプレイメーカー様に採用されています。本機は赤外線がカットされているだけでなく、人工太陽照明灯の特徴である、下記3つの長所がお客様に選ばれる理由です。
①自然太陽光に極めて近い分光特性を有する
②経時的変化がほとんどない
③直流点灯なのでチラつきがない
仕様・性能については下記ページをご覧ください。
様々な光環境下でのタッチパネルの性能評価をしたい、見え方を定量的に評価したい、などお考えでしたら、経験豊富なセリックへぜひご相談ください。
・1sun(1000W/m2)や100000Lxを照射できる人工太陽照明灯集光タイプ(スーパースポット形)
・人工太陽照明灯SOLAX-500Wシリーズ