スマートフォンやタブレット、ノートPCのディスプレイは、他人に覗かれないよう斜めからは見にくい加工がされています。ところが車載ディスプレイは斜めから見ることが非常に多く、また斜めからでも見えなければならないため、表面処理はスマホやタブレットとは違います。
車載ディスプレイは自動車のエレクトロニクス化とともに非常に進化・変化しており、スピードメーターやエンジンの回転数計だけでなく様々な情報を映し出すようになっています。そしてその多くがデジタル画像で表示されるので、バックライトの輝度、ディスプレイの指向性、画質の高精細化、寿命などより多くの機能性能が求められるようになってきています。
これからはバックミラーやドアミラーがなくなると言われています。バックミラー部分にはリアカメラからの映像が映し出され、ドアミラーの位置に取り付けられたカメラからの映像をコックピットやドアミラーの位置に映像として映し出されるようになります。
自動車の外側の映像情報は全てコックピットのディスプレイに集約されますので、ディスプレイが太陽の影響で見えにくい、なんて安全上許されないことです。そのため、車載ディスプレイの見え方の視認性評価(官能評価)は必須なのです。
自然太陽光は車内へは様々な角度で差し込みます。また車内においても日蔭と日向が混在しますので、人の目の瞳孔の大きさとディスプレイの明るさの組み合わせは無限です。周囲は暗いけどディスプレイには太陽の光が当たっている、その時の最適なディスプレイの輝度は?何ていう評価も必要でしょう。
そういった様々な光環境を再現するのに、まず直射太陽光と同等の明るさで照射できる光源装置が必要です。
人工太陽照明灯SOLAXは、直射太陽光が当たった時のディスプレイの見え方の評価に大活躍しています。特に、スーパースポット形のXC-500AFSSは多くのディスプレイメーカー様に採用されています。
人工太陽照明灯がお客様に選ばれている理由は、
①自然太陽光に極めて近い分光特性を有する
②経時的変化がほとんどない
③直流点灯なのでチラつきがない
という上記3つの長所が人工太陽照明灯にはあるからです。
様々な光環境下でのディスプレイの見え方を定量的に評価したい、車内へ差し込む太陽光を室内で再現したいとお考えなら、経験豊富なセリックへぜひご相談ください。