まずはこちらの動画をご覧ください。
ルンバには様々なセンサが装備されています。ホームベースとルンバの間を通信する赤外線センサ(ホームベース側が発光部、ルンバ側が受信部)や、ルンバの裏面にある6個の段差センサなどがあります。ここに挙げたセンサはいずれも赤外線が使われます。
ご覧頂いたルンバの誤動作検証試験の映像は、テーブルの下の白い袖机上面に人工太陽照明灯SOLAX XC-500EFSSの光を照射、段差センサの受光部に直射太陽光と同等の強度の光が当たりその反射を模擬して誤動作を誘発させました。私たちはルンバのメーカーではないので、この誤動作の本当の原因は不明ですが、赤外線の段差センサが正しくセンシングできなかったことによるものと推測します。(注)
正常な動作であれば床から(今回はテーブルから)の赤外線の反射が拾えなくなればそこに段差があると認識し、動きを止め反転します。しかし今回の検証では、赤外線の反射が拾えなくなったことから段差を認識できず、外れて落下してしまったのではないでしょうか。
実はこの実験以外にも、ルンバとホームベースの赤外線センサ発光部・受光部にSOLAXの光を照射してルンバが問題なくホームベースに帰りつけるかを確認したり、テーブル面に直接SOLAXの光を当てて段差センサが働くかどうかを試したりしました。いずれも正しい動作が確認され、「ルンバはきちんと対策されていて、やっぱりすごいね」とスタッフ一同感心してしまいました。
上記のような段差センサの誤動作誘発実験は、実はかなりのレアケースで、いわば〝意地悪試験″と言ってもいい環境設定です。どのレベルの試験まで行うかはメーカーそれぞれの思想によりますので詳しい言及は避けますが、人工太陽照明灯が赤外線センサの試験にこのように使われているという使用例はお見せできたのではないかと思います。
すでに多くの製造メーカー様が、ロボットなどの自社製品に搭載されている赤外線センサの誤動作検証試験に、人工太陽照明灯XC-500EFSSをお使いいただいています。
今回の実験で長い時間ルンバを作動させ動きを観察しましたが、優れた機能を目の当たりにして、ルンバが欲しくなってしまいました。自宅に帰って奥さんに相談ですね(笑)。
(注):今回の実験によるルンバの段差不認識は、人工太陽照明灯照射に起因しない可能性が否定できません。
※今回の検証で使用したルンバは「カメラ・家電レンタルサービス rentry」様よりお借りいたしました。