■業容 弦楽器及び付属品の販売、修理、修復、鑑定
■創立 1976年
■所在地 愛知県名古屋市(本社) 東京吉祥寺、九州小倉、金沢、札幌に店舗
■WEBサイト http://www.chaconne.info/
弦楽器のニスの紫外線乾燥
知り合いの紹介で知りました。以前はUVランプを使ってニスを乾燥させていましたが、人工太陽照明灯の方がいいと思いました。
楽器のニスを乾燥させるためです。
通常、ヴァイオリンなどの楽器にはアルコールニスが使われますが、ストラディバリなどの古いヴァイオリンの製作方法に沿って修理する場合は、松の樹液を煮詰めたニスを使います。
この松の樹液を煮詰めたニスには油分が含まれていて、乾燥させるには紫外線による酸化が必要です。
通常は日光にあてて乾燥させますが、天候に左右されるため、補助として購入しました。
新しい楽器に照射する際は、熱は無いほうがいいです。夏の日光は熱が強すぎて困っていました。
人工太陽照明灯を使っての乾燥には時間がかかりますが、弊害はありません。また、熱線カットフィルタを追加したのでさらに良くなりました。
値段が安ければ、もう少し買い増したいです。(笑)
バイオリンに対する熱い思いを余すことなく語って頂きました。
ストラディヴァリなどの古いバイオリンは、近代の工業製品としてのニスを塗ってしまうと音が悪くなるそうです。なので時間と手間をかけて松の樹液からニスを作って塗っているそうです。
バイオリン製造の元祖イタリアではストラディヴァリの修理をできる人が少なくなり、当時の製法に忠実な修理修復技術の伝承の難しさを感じつつ情熱を傾けているとのことです。
たくさんの製作中あるいは修理中のバイオリンを工房で拝見しましたが、初めて見るバイオリンの工程はとても興味深かったです。