教えて!「太陽先生!!」

太陽先生の「ぶらSUN歩」 2024年ミュンヘン編

太陽先生ことセリック株式会社の佐藤です。

2024年2月4日から2月11日まで、ヨーロッパ3都市をめぐる出張に行ってきました。
もちろんビジネスが目的です!

そこで今回は、出張中しっかり街歩きしたミュンヘンのレポートをお送り致します。

プロピュライア(Propylaea) 

ミュンヘン中央駅(Hauptbahnhof)前のホテルを出発、最初の目的地であるアルテ・ピナコテークに向かって歩いている途中、荘厳な建築物に遭遇しました。
そのときはこの建築物が何なのかも知らず、とりあえず写真を撮り、後で調べるとプロピュライアとはアテネの入口の「門となる建物」を模した建造物だということが分かりました。
ガイドブックに何も触れられていないのにこんなすごい建造物があるなんて、ミュンヘンってどんな町なんだろう?と期待が高まりました。

アルテ・ピナコテーク(Alte Pinakothek)  

ピナコテークとは“絵画館”という意味だそうで、Alteは古いという意、アルテ・ピナコテークは古典絵画館という意味になります。

実は、今回1番行きたかったNeue Pinakothekという美術館(Neueは新しいという意)が工事で閉館中だったので、仕方なくというか第二希望のアルテ・ピナコテークに行きました。第二希望とはいささか上から目線の発言ですが、実に素晴らしかった!古典ということで宗教画の展示が多かったのですが、写真のようなダイナミックで繊細なタッチの数々の絵画に圧倒されました。本当に1日かけてじっくり見学したかったです。それとともに、美術史や宗教史ももっと勉強してから見学すると、より深く知ること感じることができるのではと思いました。
実は嬉しい誤算もありました。

見学できないと思っていたノイエ・ピナクテークの一部の所蔵品がアルテ・ピナコテークで展示されていたんです!芸術にはそれほど詳しくない私でも知っている、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなどの有名画家の作品が収蔵されている、ヨーロッパでも著名な美術館の一つであるノイエ・ピナコテークの一部のコレクションを見ることができたのは、うれしい驚きでした。写真は有名なゴッホの「ひまわり」。意外に小さな絵でしたが、本物に触れる貴重な体験でした。

レジデンツ

バイエルン王家であるヴィッテルスバッハ家の本宮殿なんだそうです。現在は宮殿全体が博物館として公開されていますが、今回は外観のみ。時間の関係と、アルテ・ピナコテークの見学でお腹いっぱいになってしまい、見学は断念しました。ガイドブックによると、このレジデンツは豪華絢爛!絵画だけでなく内装、銀食器コレクション、宝石がちりばめられた王冠や金細工などの宝飾品もすごいらしいです。ゲーテ、モーツァルト、ナポレオンもこのレジデンスを訪れて、その華麗さに驚嘆したという逸話からもこのレジデンスのすごさがわかるというもの。次回はぜひ訪ねてみたいです。

ここでミュンヘンとバイエルン州の歴史について、少しだけ説明します。

ミュンヘンは、塩の産地であるザルツブルグとアウクスブルクの中継地点で、12世紀中ごろから通行税を徴収したことから財政的に発展しました。ヴィッテルスルバッハ家がレジデンツを持つようになったのは13世紀中ごろのことです。1806年に、冬至同盟を結んでいたフランスのナポレオンによって王国に昇格し、ヴィッテルスバッハ家を継承していたマクシミリアン・ヨーゼフはバイエルン王マクシミリアン1世を名乗りました。同家は第1次世界大戦後の1918年までバイエルンを支配しました。この写真は、ヴィッテルスバッハ広場に立つマクシミリアン1世の銅像です。

ミュンヘン新市庁舎

マリエン広場にそびえるミュンヘン市庁舎。1909年に建てられた歴史ある建造物です。およそ市役所には見えない、教会のような荘厳な建物です。地元のサッカー強豪チームのFCバイエルンがブンデスリーガやチャンピオンズリーグで優勝すると、ここでセレモニーが開かれます。
広場はそれほど大きくなく、ギリギリまで下がっても市庁舎全体がフレームインできなかったため、横長の写真は上部の塔の部分が切れてしまいました。市庁舎の塔は85mで、事前に時間指定のチケットを購入しておけば搭上部まで行けたそうですが、事前調査不足で当日は知らないまま写真だけ撮りました。

ゼンドリンガー門

外敵からの侵攻を防ぐため、城塞都市ミュンヘンには紫外を囲むように出入り口の門が建造されています。写真は南西部にあるゼンドリンガー門。市中心部を囲むように複数あります。これも中世の名残で、ミュンヘンが古都であることの証でもあります。

ドイツ州政府事務所

丸1日歩き通しで、もうそろそろホテルに戻ろうとミュンヘン中央駅に向かって歩いている途中、またまたすごい建物を発見!Googleマップによると、ここはドイツ州政府事務所だそうです。最後に思わぬおまけを貰えたようで、気分良く市内観光を終えました。

もっと行きたいところはたくさんありましたが、今回はここまでです。

ミュンヘンという町はかのアドルフ・ヒトラーの最初の活動拠点であり、ドイツで最初のユダヤ人収容施設であるダッハウ強制収容所も郊外にあります。知人に勧められましたが、最寄駅からバスに乗らなければならないため、一人旅の心細さもあり今回は断念しました。またニンフェンベルク城や数多くの美術館博物館など、見どころはたくさんあります。1972年の夏季オリンピック開催都市でもあります。それからミュンヘンと言えばビール!お酒の飲めない私にはミュンヘンビールを堪能することは叶いませんが、有名なオクトーバーフェストも楽しみたいですね。

そんな、後ろ髪を引かれるような、また訪れたいミュンヘン紀行でした。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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