みなさんこんにちは。
ここ最近はジメジメした湿気の多い日が続いていますが、先週前半くらいまではとても過ごしやすい日が続きました。
こんな涼やかな日は東京からでも富士山がよく見えます。もちろん高いビルの上方階からですが。
逆に言うと、ジメジメした日は富士山は霞んでしまいます。
この違い、もうお分かりですよね?
そう、湿気です。
湿気が多い、つまり大気中の水分量が多いと、光の透過特性が低くなります。大気中の水蒸気が光をさえぎるため、遠ければ遠いほど光が届きにくくなります。
他にも塵や埃などが光をさえぎるので、水蒸気だけの事ではありませんが、湿度の低い日は少なくとも水蒸気は光をさえぎらないので、東京から約100㎞離れた富士山がよく見えるのです。
富士山を見るのとはちょっと違いますが、国立天文台の観測所が南米チリの高地アタカマ砂漠にあります。ここは標高5000mで、
年間を通してほとんど雨が降らず、超乾燥地域で空気が澄んでいることから、地球上最も天体観測に適した場所といえます。
星の光をさえぎる水蒸気、塵、埃が極めて少ないのが特徴です。