太陽電池評価にはソーラシミュレータが使用されます。このソーラシミュレータはJISによって「スペクトル分光合致度」「放射照度の場所むら」「放射照度の時間変動率」の3項目に等級の設定があります。試験研究ではどれもAクラス(AAA:トリプルA)が要望される場合が多いのですが、トリプルAを必要としない使用用途があることはあまり知られていません。耐久性・耐光性の評価などの連続照射試験ではAクラスでなくても十分に試験することはできます。太陽電池の連続照射試験は試験を見直すことで500万円もイニシャルコストを下げることが可能になります。
耐光試験の手段はいろいろあります。コストと手間が・・・
SML-2K1Aのスペックと価格
太陽電池セル開発などに使われるキセノンランプ式のソーラシミュレータは照射エリアサイズによって価格が変わってきます。SML-2K1Aの照射エリアは300mm×300mm。これをキセノンランプ式の同照射エリアの製品と比較すると、約500万円の差になります。また、SML-2K1Aはメタルハライドランプを採用しているので、ランプ寿命は約2倍。価格は約30%ダウンとなり、試験運用コストを大幅に削減することができます。
さらに、SML-2K1Aはランプ取付後ほとんど調整がいらないので、調整コストやダウンタイムも削減できます。(キセノンランプ式は取付調整・光軸調整をシビアに調整する必要があります)
Q&A等級と試験について
Q.JIS等級はAがいいのではないでしょうか?
A.試験条件によって等級を下げられます。JISのソーラシミュレータ規格は太陽電池の相対評価に適合する場合が多く、連続試験などの絶対評価は等級を下げても試験ができます。
JISでは時間変動率の測定時間を「I-V特性の全データを採取するのに必要な時間を基準と定める。これはソーラシミュレータ製造業者とソーラシミュレータ使用者間の協定による。」としています。一般的に太陽電池セルの特性を調べるI-V測定器の測定時間は数秒(1~2秒)程度です。この間、安定的に放射照度を得るためにJISでは 時間変動率が定められています。また、数秒程度の短い時間で測定するので、太陽電池表面は一様に照射されている必要があり、正確なI-V特性を把握するために場所むらが規定されています。もちろん太陽光をエネルギーに変換するのが目的なので、出力光は太陽光に近似している必要があり、この規定がスペクトル合致度となります。これらが太陽電池の相対評価のためにJISで等級設定されている光学性能で、多くの太陽電池セル研究開発の場ではAクラスが望まれています。
一方で長時間連続照射試験の場合、太陽電池を連続して機能させた場合の半導体の特性変化や光エネルギー(紫外線や赤外線など)の蓄積によるI-V特性変化や、部材そのものの耐光性をみるなど、絶対評価が目的になります。そのため、試験機の光学性能を見直し、等級を下げることが出来ます。*1
①時間変動率 時間変動率の規定時間(T1)は連続照射時間となります。この時間(T1)は出力光の揺らぎ時間(T2)にくらべ極大(T1>>T2)で、放射照度は時間内で平均化されると考えれば、±10%でも許容範囲となります。
②場所むら 試験開始時と特定時間経過後のデータ採取時の状況が同じであれば比較が可能になりますので±10%でも許容範囲になります。
③スペクトル合致度 場所むら同様に試験前後のスペクトルに差異がなければ比較が出来ますが、太陽電池の分光感度特性を考慮すると、Bクラス以上のご提案をしております。
JIS規格および等級はC8912/8933を基準にしております。等級の選定・ご提案の内容は弊社の基準によるもので、お客様の試験内容によっては適合しない場合があります。
仕様
製品の仕様は以下の通りです。

